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Butterflies Are Free : 私が勝手に思っていること (1)

舞台鑑賞好きの私の日常。

私が勝手に思っていること (1)

2014年04月13日(日) コメント:2 トラックバック:0

清水宏さんのブログ記事。↓

作者は作中人物に対して万能か?

私は話題にされているお芝居も映画も拝見していないが、
清水さんのご意見には激しく同意する。

清水さんは
「過酷な状況下の人を描く時には、その人たちに対する眼差しと、
描く自分自身に対する過酷な厳しさがあって欲しい。」
とおっしゃっているが、私も、なんらかの創作、表現をする以上は、
題材として選んだ対象に対して、敬意や愛はあってしかるべきで、
その対象と同じ地平に立ち、自らも同じ深さの経験(全く同じ実体験とは限らない)を
した上で事に臨んでほしいと思う。
私は、自己表現の為に題材を利用しただけ、という作品には心惹かれない。

一つ前の記事で、ある種のしゃれについて触れたけれど、
私が「りすのすけ」に好感が持てるのは、つボイさんが
しゃれのために題材を単に利用するのではなく、
知恵を使い、工夫を凝らし、大事に扱っているからだと思う。
つボイさんは「りすのすけ」と同じ深さの経験…をするのは無理にしても、
そういうキャラクターを作り上げるために、時間とエネルギーを使い、
心はくだかれたはずだ。

一方、「栗と栗鼠」というフレーズを舞台上でおっしゃっていたみなさんは、
隠微なしゃれが言いたい、ただ、それだけだったのだろう。
栗も栗鼠も、心の中でぞんざいに、粗末に扱われていたように感じられた。
だから、言いっぱなしという印象を受け、面白みが感じられなかったし、好感も持てなかった。

選んだ題材、栗や栗鼠に対して敬意や愛を抱くなどナンセンス、
その扱いに大事や粗末の別などあるものか、というご意見もあるだろう。
また、清水さんの記事の内容は非常に高尚だが、私が話題にしていることは低俗で次元が低い
と思われる方もおられるかもしれない。

しかし、私は高尚な戯曲であれ、ばかばかしいシモネタであれ、
作り手が他者より高い位置に立って題材を利用しているだけでは
人の心はつかめないと思っている。

<次の記事へ続く予定>



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コメント(2件)

櫻井8号:Re:私が勝手に思っていること (1)

「過酷な状況下の人を描く時には、その人たちに対する眼差しと、
描く自分自身に対する過酷な厳しさがあって欲しい。」
===>上記の文、全くの同感です。

  • 2014年04月17日(木)14:54:31
  • URL
しょうちょん:言い換えるなら

「♪ 涙の数だけ強くなれるなら ティッシュの数は経験値」(by ヨージさん)
ですね。

  • 2014年04月18日(金)00:35:11
  • URL
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