ガーコン堪能した翌日に

動画サイトうろうろし、長谷川きよしさん歌唱、演奏の曲を聞く。

どれもすばらしいのだが、思い出深いのはこちら。↓

長谷川きよし - 「愛の讃歌」

この曲を初めて聞いたのは、たぶん小学生の頃だったと思う。
エディット・ピアフ歌唱だったか、越路吹雪歌唱だったか、どちらを先に耳にしたのかまでは覚えていないが、
とにかく、日本語の歌詞について言えば、甘ったるくて自分の好みには合わなかった。
メロディと歌詞が不釣り合いな気がしていた。

大学生の頃、きよしさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組で、
初めてきよしさん歌唱の「愛の讃歌」を聞いた。
「これは原詩に忠実な歌詞。
僕がこの曲の意味を知ったのは高校生の頃、
音楽の先生が簡単に訳してくれた」
などと、話されていた。

こんなに激しい内容だったのか。
その日のゲスト、永六輔さんも
「きよし君が歌う、この曲を初めて聞いたとき、強い衝撃を受けた」
などとおっしゃっていた。
ピアフが歌っていたのは、本当はこういうことだったのだ。
私が、メロディと歌詞が不釣り合いと感じたのも当然だったのだ。
その後、飯沢匡さんが「日本の愛の讃歌の歌詞は、砂糖菓子のように甘すぎる」（大意）
と書かれているのを読んで、我が意を得たりと思ったものだ。
（むろん、飯沢さんが指しているのは、大御所Iさんの歌詞のことである。）

きよしさんの歌声と演奏には、原曲にひけをとらない力強さがある。
今の日本で、これほど歌唱力があり、ギターの腕が確かな歌手は、ほかになかなかいないのではないか。
（余談ですが、永さんのお仲間のお一人、小三治師匠も、きよしさんのファンです。）

ついでにもう一つ、好きな曲をご紹介。

長谷川きよし - Over the rainbow

きよしさんもいいけど、タオさんも好き。
（いつまで見られるかわからないけれど。）
《那一年我們一起聽的陶喆》沙灘＋SOMEWHERE OVER THE RAINBOW

きよしさんはボサノバっぽく、タオさんはR&B風味のアレンジ、どちらも素敵です。

しばらく時間経過

きよしさんが憧れの対象とされていると思われる荒木一郎さんの影像も気になり、見てしまう。

荒木さんの「空に星があるように」と、きよしさんの「歩きつづけて」と、永さん作詞の「黄昏のビギン」は、
私の脳内を構成する複数ある部屋の中でも、同じ小部屋に納められていると感じている。