2016年11月15日(火) コメント:0 トラックバック:0
上野茂都さん新作CD、「上野茂都の別天地」発売記念ライブ@MANDA-LA 2鑑賞。
いつもの三味線もしくはギターの弾き語りスタイルではなく、
ボーカルに徹した上野さんを、総勢六人のバンドが盛り上げるという
豪華なステージ。
(CDやライブについての詳細等は、
上野さんサイト
のTOPICSやINFORMATIONの2016年11月14日の欄をご覧ください。)
同じ曲でも、弾き語りと、複数の楽器やコーラスが入るのとでは、かなり趣が変わる。
同じ人でも、普段着とオシャレ着では雰囲気が変わるようなものか。
どちらも上野さんなのだが、本日の上野さんは、「ハレ」と「ケ」言えば、「ハレ」の日の上野さんだ。
「ハレ」の日のオシャレ着の上野さんと、やはりオシャレをされたバンドのみなさんが作り上げるステージは、
いつもより、ぐっと華やかで、にぎやかだった。
が、メンバー紹介の際には、妙にライブ慣れしたミュージシャンのように敬称を略したりせず、
さんづけで呼ばれるところが、実にどうも、いつもどおりの礼儀正しい上野さんらしいとしみじみ思う。
お辞儀の仕方もまことに丁寧で、やはりどこまでも謙虚な上野さんであった。
楽曲についての感想を言えば、どの曲も好きなのだが、中でも特にお気に入りなのが、
以前からライブで耳にしてなじみのある、上野さんムード満載のムード歌謡三部作。(勝手に命名)
「ナイガシロ東京」
「アナドラレナイト」
「スギナミインジャネスカ」
と、タイトルからして秀逸。
ないがしろにされたり、あなどられたり、「べつにインジャネスカ」という扱いを受けた覚えのある身としては、
大いに共感を覚えつつも、笑わずにはいられない。(具体的詳細は秘す。)
他の楽曲も個性にあふれており、大瀧詠一的特徴を有したもの、小学唱歌風味わいを漂わせたもの、
あるいは漢詩を基に作られたもの等と、曲調も歌唱の仕方も、作品ごとに変えられていて、
バラエティに富んだラインナップになっている。
ただ全作品に共通して感じるのは、上野さんの客観的な視点だ。
ご自身のことも、ご自身が体験されたことも、一定の時間的、心理的距離をおいて、
ご覧になり、それを作品化されているという印象を受ける。
それが例え愉快ではない体験から生まれたであろう作品であっても、生々しさは皆無。
どこかユーモラスで文学的、大人の風流人の手による作品だと思う。
客席も、上野さんのライブらしく、大人の雰囲気だった。
満席で、立ち見も出るほどの大盛況だったが、むやみに身を乗り出して、
周囲のお客の邪魔をするような人も、上演中私語をしたり、
やたらと大げさに笑ったりして、他のお客の気持ちを萎えさせるような、無粋な人もいない。
また、傍若無人に写真を撮りまくる素人カメラマンもいない。
(主催者側の許可を得ず撮影するのは論外だが、
仮に許可を得ていたとしても、お客の迷惑顧みない撮影者は、
私はプロ失格だと思っている。)
マナーをわきまえた行儀のいい方ばかり。
まさに別天地だ。
ふちがみとふなとの、ふちがみさんのお言葉を模して言うなら、
「世界中のライブが、上野茂都さんライブだったらいいのに」
といったところだ。
当方、「ケ」の別天地には結構通っているほうだと思うが、
本日のような「ハレ」の別天地に伺う機会がなかなかないのがいささか残念だ。
(新作CD発売ライブは七年ぶりとのこと。)
次回の別天地にお邪魔するまでの間は、アルバムをヘビーローテーションして自宅を別天地にするとしよう。
いつもの三味線もしくはギターの弾き語りスタイルではなく、
ボーカルに徹した上野さんを、総勢六人のバンドが盛り上げるという
豪華なステージ。
(CDやライブについての詳細等は、
上野さんサイト
のTOPICSやINFORMATIONの2016年11月14日の欄をご覧ください。)
同じ曲でも、弾き語りと、複数の楽器やコーラスが入るのとでは、かなり趣が変わる。
同じ人でも、普段着とオシャレ着では雰囲気が変わるようなものか。
どちらも上野さんなのだが、本日の上野さんは、「ハレ」と「ケ」言えば、「ハレ」の日の上野さんだ。
「ハレ」の日のオシャレ着の上野さんと、やはりオシャレをされたバンドのみなさんが作り上げるステージは、
いつもより、ぐっと華やかで、にぎやかだった。
が、メンバー紹介の際には、妙にライブ慣れしたミュージシャンのように敬称を略したりせず、
さんづけで呼ばれるところが、実にどうも、いつもどおりの礼儀正しい上野さんらしいとしみじみ思う。
お辞儀の仕方もまことに丁寧で、やはりどこまでも謙虚な上野さんであった。
楽曲についての感想を言えば、どの曲も好きなのだが、中でも特にお気に入りなのが、
以前からライブで耳にしてなじみのある、上野さんムード満載のムード歌謡三部作。(勝手に命名)
「ナイガシロ東京」
「アナドラレナイト」
「スギナミインジャネスカ」
と、タイトルからして秀逸。
ないがしろにされたり、あなどられたり、「べつにインジャネスカ」という扱いを受けた覚えのある身としては、
大いに共感を覚えつつも、笑わずにはいられない。(具体的詳細は秘す。)
他の楽曲も個性にあふれており、大瀧詠一的特徴を有したもの、小学唱歌風味わいを漂わせたもの、
あるいは漢詩を基に作られたもの等と、曲調も歌唱の仕方も、作品ごとに変えられていて、
バラエティに富んだラインナップになっている。
ただ全作品に共通して感じるのは、上野さんの客観的な視点だ。
ご自身のことも、ご自身が体験されたことも、一定の時間的、心理的距離をおいて、
ご覧になり、それを作品化されているという印象を受ける。
それが例え愉快ではない体験から生まれたであろう作品であっても、生々しさは皆無。
どこかユーモラスで文学的、大人の風流人の手による作品だと思う。
客席も、上野さんのライブらしく、大人の雰囲気だった。
満席で、立ち見も出るほどの大盛況だったが、むやみに身を乗り出して、
周囲のお客の邪魔をするような人も、上演中私語をしたり、
やたらと大げさに笑ったりして、他のお客の気持ちを萎えさせるような、無粋な人もいない。
また、傍若無人に写真を撮りまくる素人カメラマンもいない。
(主催者側の許可を得ず撮影するのは論外だが、
仮に許可を得ていたとしても、お客の迷惑顧みない撮影者は、
私はプロ失格だと思っている。)
マナーをわきまえた行儀のいい方ばかり。
まさに別天地だ。
ふちがみとふなとの、ふちがみさんのお言葉を模して言うなら、
「世界中のライブが、上野茂都さんライブだったらいいのに」
といったところだ。
当方、「ケ」の別天地には結構通っているほうだと思うが、
本日のような「ハレ」の別天地に伺う機会がなかなかないのがいささか残念だ。
(新作CD発売ライブは七年ぶりとのこと。)
次回の別天地にお邪魔するまでの間は、アルバムをヘビーローテーションして自宅を別天地にするとしよう。
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