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Butterflies Are Free : アカデミー賞発表前の素朴な感想

舞台鑑賞好きの私の日常。

アカデミー賞発表前の素朴な感想

2017年02月25日(土) コメント:0 トラックバック:0

「La La Land」鑑賞。
映画はたいていファーストデーか、レディースデーに行くことにしている。
が、この作品は封切り初日、それもIMAXで見たかったので、思い切って大枚2300円を支払う。
開場を待つ間、お隣に居合わせたご婦人と雑談する。
映画好きの方らしく、過去にご覧になった作品についてあれこれお話しされる。

「この監督(デイミアン・チャゼル)が以前撮った、『セッション』が素晴らしかった。
それから、主役の男優さん(ライアン・ゴズリング)が以前出た映画(「きみに読む物語」)
がとてもよかった。それで、この映画も見てみようと思ったの」
とのこと。
他に、ミュージカル作品についても色々話す。
「今度、舞台の『雨に唄えば』(ウエストエンド版)が来るわよね」
「私、何年も前に、来日公演を見たことがあります」
(たぶん、私が見たのはブロードウェイ版。
今、ネット検索しても情報見つからず。
家のどこかに当時のプログラムがあるかもしれないが、探す気力はない。)
「ビヨンセがあんなに太る前、女性トリオコーラスグループのメンバーを演じた映画見たわ。
なんて題だったかしら?」
「『ドリームガールズ』?」
「そうそう」
「あの作品は、昔、来日公演見ました」
「『シカゴ』も面白かったわ」
「ああ、あれはテレビで見ました」
(映画館で見ておけばよかったと後悔している。)

などと話しているうちに、ようやく開場。
スタッフさんから枚数限定と思しきポスター受け取り、事前予約しておいた席に着く。

IMAXで映画を見るのは初めてだが、映像、音響、ともに、迫力、臨場感があり、料金お高めだが、それなりの価値はあると思う。
3Dは立体感はあるけれど、どうも目がやたら疲れるので、積極的に見たいとは思わない。
どちらか一方を選べと言われたら、IMAXに軍配を上げたい。
作品によってはIMAXかつ3Dという上映方法もあるようだが、私はそこまで欲張らなくてもいいかと思っている。

肝心の作品について。
これからご覧になる方も多いと思うので詳しいことは書けないけれど、まず、見てよかったと思う。
細部まで丁寧に作られている作品なので、できればIMAXでご覧になることをお勧めしたい。
冒頭のハイウェイのシーンは圧巻。
一体何人のダンサーが出演しているのか知らないが、はるか彼方にいて、こちらからは豆粒のようにしか見えない人まで
ピッタリ動きをそろえて踊っているのがわかって、いろんな意味で感動する。
(従来にない撮影方法のすばらしさ、画質の高さ、彼の地の演者の底力等々。)

ミュージカルというと、とにかく歌と踊りありきで、ストーリーは二の次、やや強引な展開、というものもあり、
そこが不自然で好きになれない、という声も聞く。
が、この作品は話の流れに無理がなく、普通の台詞の場面と、歌と踊りの場面とのバランスがよく作られているので、
所謂ミュージカル大作は苦手という方でも、あまり違和感なくご覧になれるのではないかと思う。
一方、ミュージカル大好き、という方からすると、歌と踊りのシーンの分量に関しては、
お腹いっぱいまではいかず、腹八分目くらい、という印象かもしれない。
私も、過去に見たミュージカル映画と同じくらいのボリュームで歌と踊りのシーンが堪能できると思っていたので、
やや、意外に感じた。
この作品が、いい悪いということではなく、あくまでも自分の予想と違っていたということ。
濃厚なソースがかかったフランス料理が出てくるのかと思ったら、上品な味付けの幕の内弁当が出てきた、みたいな。

私が特に好きなのは、冒頭のハイウェイのシーンと、ラスト近くの十数分のシーン。
特にラスト近くには、過去のミュージカル作品の名シーンを彷彿とさせるカットが盛り込まれていて胸が熱くなる。
そして、ヒロイン、ミアの胸の内を「ああ、こう表現するのか」と深く感じ入った。
また、全編通じて、ミュージカルに対する愛が感じられる作品だとも思う。

と、今は比較的冷静に、振り返って感想を書いているけれど、
実は、上映開始から小一時間、私の三つ隣の席の男性が、
なかなかにぎやかな方で、どうにも画面に集中できず往生したのだった。
映画を見ながら、ホットドッグ、ポテト、ポップコーン、ドリンクでお食事というのが
どうやらその男性のスタイルらしい。
(失礼ながら、痩身とは言いがたい体型や、いかにも慣れた風にトレイを持つ雰囲気からそう察せられた。)
それらの容器、袋等をつかむ音、触る音、ホットドッグなどを咀嚼する音が耳に入り、
正直申し上げて、非常にイライラした。
大枚2300円も払ったのになんてことだ。
料金の半額くらいはその男性に弁償してほしいものだ、いや、むしろ、こういう迷惑なお客は
即刻ご退席願いたいものだ。
この男性がいなかったら、もっとこの作品を楽しむことができたはずなのに。
などと思っていた。
というわけで、どうか、私がこの作品をあまり評価していないと思われませんように。
この拙文は、上映開始一時間弱は、百パーセント画面に集中することのできなかった不運なお客の感想だと
ご理解ください。
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