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Butterflies Are Free : 8/20 二人会もよいけれど 独演会開催切に希望

舞台鑑賞好きの私の日常。

8/20 二人会もよいけれど 独演会開催切に希望

2017年09月08日(金) コメント:0 トラックバック:0

加賀谷はならび&ヨージ、ツーマンライブ
 『劇場版名探偵マチョン~ベイカー街の亡霊(ヨージ)~』@下北沢、シアターミネルヴァ鑑賞。

事前に撮影した映像ネタを交えつつ、お二人が複数用意した5~10分程度のネタを、交互に披露するという構成。
(お終いの方に、ヨージさんのネタに加賀谷さんが絡むという作品が一本あり。)

演芸の二人会と言えば、以下の二つの形が多いのではないかと思う。
(上演時間計約2時間の場合)
・2分割にして各演者が約1時間を1回ずつ演じる
・4分割にして各演者が約30分を2回ずつ演じる

私がこれまで拝見してきた二人会も、これらのうちのどちらかだったので、この構成はとても新鮮に感じた。
短いネタをお持ちの芸人さんなら、こういう構成もいいなと思う。

さて、ここから先は、毎度のことながら、ほぼ自分のための覚書である。

<以下、後々反芻して楽しめるように、今(=ライブ翌日~3月末現在)思い出せるネタを書き記すことにする。
例によって、自分の貧弱な頭にわずかに残っている記憶を総動員して作成するものであるから、
決してライブの正確な記録ではない。
再現率は五割以下とご理解いただきたい。
各ネタについての感想も、的外れなものもあるかもしれないが、
一ファンの個人的な思い、とお考えいただければ幸いである。 >

↑は3月のヨージさんライブに関する記事の一部だが、一行目の「3月末」を「9月上旬」に変換すれば、
そっくりそのまま今の気持ちである。
ヨージさんが出演されるライブについては、毎度同じような前置き(言い訳?)をしているので、
この部分は、面倒になって省略したくなるのだが、もしかして、この拙文で初めてヨージさんのことを
知る方もいらっしゃるかもしれないので、念のためコピーした次第。

なお、加賀谷はならびさんのネタついては、私が文章化するととてもつまらないものになりそうな気がするので、
ヨージさんのネタについてのみ記すこととする。
(決して、加賀谷さんのネタが退屈だったわけではありません。どうぞ誤解なきよう。)

※ ライブ当日は、プログラムなどは用意されていませんでした。
よって、以下に記す、タイトル、番号、記号等は、便宜上ふったものです。
ネタの順番も当日のものとは異なります。

① 友人の結婚式にて

「どうして、やる、なんて言っちゃったんだろう…」
ヨージさん扮するヨージ、ステージに登場するなり、いきなり後ろ向き発言。
何を後悔しているのかと言えば、どうやら友人に
結婚式の司会を頼まれ、断り切れなかった、ということらしい。

友人の名字はタダノ君。(漢字で書けば、たぶん只野だろう。)
タダノ君は小学校時代は太っていた。
「お前なんか、タダのデブだったじゃないか」
とヨージは憎まれ口をたたく。
「高校になってから、鍛えて痩せるタイプだろう」
とも。
ともに、クラスの活発ではないほうのグループに属し、
女子ともほとんど口をきいたことがない、さえない男子だったのに、
かっこよく変身を遂げて、こんな美人と結婚するなんて……
だから、ちょっとやっかみもあって、ヨージは、タダノ君のはずかしい過去というか、
変わり者エピソードを暴露する。

A 遠足のおやつ交換

当時、遠足のおやつ代の予算は300円。
それで、皆は各自知恵を絞り、色んなお菓子をあれこれと、計300円になるように組み合わせて買っていた。
しかし、タダノ君の買い物は皆とはまるで違っていた。
お札チョコを300円分、袋いっぱい買ってきたのだ。
そして、遠足当日、登校早々、皆とお菓子の交換を始めた。
すると、交換希望者続出で、トレードは大成功。
最終的には、持ってきた袋の倍の大きさの袋にいっぱいになるほど大量のお菓子が集まった。
ヨージはこの現代版わらしべ長者のような交換法を貿易に見立て、
「日本円を一旦外貨に換えてから取引するようなやり方だ」
と評する。
つまり、タダノ君の手元にあったものは、
300円→300円分のお札チョコ→皆から集めたお菓子
という順に移り変わっていったのだが、
300円(=日本円)→300円分のお札チョコ(=外貨)→皆から集めたお菓子(=輸入した商品)
と考えられる、というわけだ。
しかも、
300円(=日本円)=300分のお札チョコ(=外貨)<皆から集めたお菓子(=輸入した商品)
なので、貿易で大いに利ザヤを稼いだということになる。
タダノ君は、タダのデブなどではなかった。
むしろ、ただ者ではない、商才に長けたやり手だったのだ。
(もっとも、皆がタダノ君が持ち込んだお札チョコを、
実際の額よりも多めに見積もって交換に応じてくれたからこそ、
儲けが出たのであって、この方法が実社会で通用するかどうかは不明である。)

そして、翌年からタダノ君に倣って一種類のお菓子を限度額まで購入し、交換しようとする者が増えたため、
遠足のおやつ交換禁止令が出た、という落ちに。

注: 
なお、現在は、食物アレルギーがある児童もいるので、という理由から、
おやつの交換は禁止、だとか、学校側が一括購入した同じ内容のおやつを全員に配布する、
という例もあるのだとか。
「これはもしかしてネタの一部?」と半信半疑だったのだが、後程ネット検索したら、どうやら事実らしい。

B お楽しみ会のプレゼント交換

お楽しみ会では定番のプレゼント交換。
プレゼント代の予算は、遠足のおやつと同じく300円だった。
ヨージは親に300円もらい、適当な物を買ってプレゼント交換に臨んだ。
(ヨージに限らず、たいていのクラスメートがそうしただろう。)
が、タダノ君は違った。
「俺は、去年のお楽しみ会で、自分のところに回ってきたプレゼントをそのまま持ってきたんだ」
と言う。

ヨージによれば、これは三年生の時の話なので、
タダノ君は二年生の時にもらったプレゼントを包みも開けずに持ってきたというわけだ。
(大人の世界なら、お中元やお歳暮でありそうな話だが、小学生がお楽しみ会で、それをするとは…)
タダノ君に感化されたヨージは、翌年からタダノ式(=要はプレゼントの使い回し)を取り入れ、
前年受け取ったプレゼントを提出する。
が、たまにあることだが、自分が出した物が自分に回って来て、事実上プレゼント交換にはならず。
そんな偶然が、なぜか六年時まで続き、結局、小学校卒業するまで、提出した物を持ち帰ることに。

そして、中学校以降は、お楽しみ会という行事が開催されなかったため、
件のプレゼントは自室の片隅に置いたまま、しばらく顧みることなく過ごしていた。
が、何年も経ったある日、ふと思い出して、例のプレゼントを手に取ってみた。
包みを開けてみると、果たして、その中身は…
「これだよ! これって、(もともと)お前が出したプレゼントじゃないか! なんだよ、これ?」
と、ヨージが示したのは、一対の立体的な小形のお面。
(しかも、別ネタで、マペットのごとく、お面の裏側から手を入れて口をパクパクさせながら、
腹話術もどきとして使っていたキャラクター。)
見たところ沖縄のシーサーに似ていなくもないが、東南アジアのどこかの国の魔除けの面のようでもあり。
材質はソフトビニールと思われるが、いずれにしろ、おそらくは、お手頃なお土産品と見受けられる代物。
国籍等の出どころは謎だが、小学生がプレゼントされて嬉しいかどうかについては、
大いに疑問を感じる品であることだけは確かである。

C 絵の具の交換

子供は食べ物ではない物を口にしたがる傾向がある。
鉛筆が歯形だらけ、なんてことはよくある話。
(水泳の練習で使う)ビート板にも、もれなく歯形がついている。
中には、絵の具を舐めるのを好む者もいた。
それも「色によって味が違う」と言えるほど、舐め分けができる強者だ。
そんな変わった趣味の持ち主に限って、見た目は可愛い女子だったりする。
これは、意外なようで、結構あること。
そして、なんと、タダノ君の憧れの女子、ナカノさんが、その絵の具の舐め分けができる女子だった。

ナカノさん曰く。
「赤は○○な味で、白は△△な味。茶色は一番おいしい…」
(赤と白の具体的な味の表現は忘却。
「茶色がおいしい」というのは、チューブチョコレートのイメージとだぶらないでもない。)

タダノ君、その話を聞き、自分の茶色の絵の具を舐めてみるも、まったくおいしいとは感じられず、
もしかして、ナカノさんの絵の具はおいしいのかと、ナカノさんが欠席したある日、
教室に誰もいない時を見計らって、ナカノさんの茶色の絵の具を舐めることを決意。
実行に移しかけたところで、教室に戻ってきたヨージに見つかる。
何をしているのかと問われ、
「あいつ、最近なまいきだからさ、よく使う白い絵の具を俺の茶色の絵の具と入れ替えて、こらしめてやるんだ」
と、とっさに嘘をつく。
(白い絵の具は使用頻度が高いが、茶色の絵の具は残りがちなので。)
それを聞いた、他の男子、我も、我もと、自分の茶色の絵の具を持ち寄り、
ナカノさんの絵の具箱の絵の具を全て茶色に入れ替えるという、いたずらを仕掛ける。

そんなこととは露知らず、校内写生大会の当日、寝坊をして朝食を食べそびれたナカノさん、
目的地のダムに着くと、各自写生ポイントに散らばったところで、空腹をなだめるべく、
絵の具を舐めようと絵の具箱を開けてみれば、中身が茶色一色に変わっていてビックリ。
はずみでこぼれ落ちた絵の具は、ナカノさんの手元を離れ、バラバラとダムの底へと沈んでいく。
(銀色チューブの絵の具がスローモーションで水の中に落ちていく様が目に浮かぶ。
シュールな映像美。
とても映画的なシーン。)

困り果てるナカノさんに、一色ずつ絵の具を寄付するクラスの男子たち。
ナカノさんは、
「あの時、みんなに助けられて本当に嬉しかった」
と、後に述懐する。
(「あれは、もともとナカノさんの絵の具だったんだけどね」
と、早口で言い添えるヨージ。)

※ 
A、B、C、全て交換にまつわるエピソードである。
(タイトルは私が勝手につけたものであるので、
ヨージさんご自身は、交換という行為を意識して作られた話かどうかはわからない。)

Aでは、タダノ君はお札チョコを別のお菓子と交換する。
ただし、タダノ君にとってお札チョコは、単なるお菓子ではない。
ヨージが指摘したように、外貨、すなわちお金の役割を果たす道具なのだ。
お札チョコで、友人たちのお菓子を買っているのだ。
傍目には、お菓子とお菓子の物々交換に見えるが、
実質上は売買行為なのである。
このネタ、タダノ君の用意したお菓子がお札チョコというところがミソだと思う。
これが、例えば、グリコとか、笛ガムとか、クッピーラムネとか、別のお菓子だったら
たいして面白くないだろう。

Bでは、タダノ君とヨージは、(正確に言えば、タダノ君はたぶん小学校二年時から、ヨージは小学校四年時から)
前年受け取った物と、その年提出された物を交換する。
これも、傍目にはプレゼント交換に見えるが、プレゼントすべき物を自分で用意しているわけではなく、
中身も確かめず、人が選んだプレゼントを使い回し、言わばリサイクルしているだけなので、
本来の意味でのプレゼント交換とは言いがたい。
一年がかりで物のリレーをしているようなものだ。
ヨージに至っては、リレーですらなく、物が一周して振り出しに戻り、
結果的に自分の手元で停滞している始末だ。

Cでは、クラスの男子がナカノさんの絵の具を勝手に自分の茶色の絵の具と交換する。
しかし、ナカノさんにはその意思はないし、こっそり行われたいたずらなので、
交換というよりは、すり替えと言った方がふさわしいだろう。


A、B、Cの共通項は交換という行為だ。
しかし、どのエピソードに関しても交換というよりも、別の意味合い(売買、リレー、すり替え)
のほうが強く印象に残る。
実際、ライブを拝見している時はもちろん、終演後からしばらくの間は、これらの三つの話に
共通した行為が隠れているとは全く気がつかなかった。
(ヨージさんが意識的に隠されたかどうかは知る由もないが。)

ライブ以後、思い出せる限りネタの内容を書き出し、それらを整理しながら文章化しているうちに、
「あれ? もしかして…」と気づくのだ。
他にも、同じような例はいくつかあり。
ヨージさんのネタは、ぼんやり見ていると楽しめない。
まったく油断がならないのである。

D 見つめていたい
(Stingの歌の邦題のようだが、登場人物はヨージのクラスメートのおバカ男子であるから、
話の中身も、かの名曲とは全く別物である。)

クラスに気になる女子がいる。
でも、まともに見つめることなど、恥ずかしくてできない。
だから、気持ちとは裏腹な、天邪鬼の行動をとる。
それがおバカ男子。

a タダノ君の場合

放課後、タダノ君が見つめているのも、気になる女子本人ではなく、その女子のロッカーだ。
なぜそんなものを?
ロッカーにカバンがあるか否かで、当人がまだ学校にいるかどうかを知るためだ。
 
ヨージは、タダノ君の不審な行動に気づき、探りを入れる。
「いや、俺、ももクロのピンクの子が好きだからさ、あいつ、そのピンクの子に似ているなと思って…」
と答えるタダノ君。
が、本当はその逆。
まず、クラスに気になる女子がいて、その後、ももクロのピンクの子が彼女に似ていると気づいたのだ。
でも、本音は決して明かそうとしないタダノ君。


ロッカーを見つめるのも、ももクロのピンクの子ファンを装うのも、
意中の異性に対する好意を素直に表すことができない天邪鬼な行動。
モテない奥手なおバカ男子ならではだ。

(なお、上記は、
「自分(=ヨージさん)の年代なら、(男子がファンになる)アイドルと言えば、
ribbonの松野 有里巳とかだったけど、今なら、ももクロのメンバーになるのかな」
という前置きがあった上で、語られたネタである。
ヨージさんは芸が細かい!)

b その他の男子の場合

「水泳の息継ぎの顔はブサイク」
これは、みんなの共通認識、俗に言う「あるある」だ。
どんなに可愛い女子だって、息継ぎの時はブサイク顔になるだろう。
そう考えた男子たち、水泳の時間にナカノさんが飛び込み台から飛び込むと、
一斉にプールサイドに回り、息継ぎの顔を確認しようとする。
なぜ、そんなことを?
成績優秀で可愛くてスポーツも得意なクラスのアイドル的存在のナカノさん、
思いを寄せたところで、所詮、高嶺の花だ。
だから、思いを断ち切るため、あきらめるために、ナカノさんのブサイク顔を目に焼き付けよう、というわけだ。
しかし、水泳の得意なナカノさんは、25メートルプールなど、軽々と息継ぎなしで泳いでしまう。
結局、男子たちの思いは果たされることはなかった。


自分に自信がなくて、好きな相手に近づけない。
それどころか、自分の思いを持て余して、遠ざかろうとしてしまう、不器用で天邪鬼な男子。
あきらめるための方法が、息継ぎのブサイク顔の確認、というのが、いかにもおバカ男子でおかしい。
しかも、そのおバカな目論見すら外れてしまうという間抜けぶりが、さらにおかしい。


② 時代遅れ「あるある」

例1.
教室につるされたカーテンにくるまって「ミノムシ!」と言うおふざけ、
誰もが覚えがある「あるある」かと思いきや、それはひと昔前の話。
ミノムシは外来寄生虫(オオミノガヤドリバエ)のせいで激減し、
今は見たことがない子供も多く、あるあるネタにはなり得ない。

例2.
「色鉛筆の白は使えない」という「あるある」。
白の代わりに「はだいろ」をラインナップに加えるメーカーも現れ始め、
誰にも通じる「あるある」とは言えなくなってきた。
なお、「はだいろ」という呼称も肌の色の概念が固定されないようにという配慮から、
現在は「うすだいだいいろ」と表記されているらしい、という補足あり。


実際には、これらの話の後、やや時間をおいて、①のCのエピソードが語られた。
例2は落語で言うところのまくらのような話だったのだと後から気づく。
しかし、別の内容の「あるある話」が、別のタイミングでも語られていたので、
ライブを鑑賞しているときには、これらの例が後に語られる話の前置きになっているとは
予想できなかった。
実のところ、鑑賞後であっても、どのネタとどのネタがどのように繋がっていたかを
完璧に把握することは、私のような凡人にはまず不可能である。
「あるあるネタ」だけでなく、別の裏テーマを持った話も複数語られているので、
ヨージさんの作品を正確に文章化することなど、土台無理な話なのだ。


③ ピン芸人「あるある」

<漫才は市民権を得てきたので、コンビが屋外で稽古をしていても、周囲の人たちが温かい目で見てくれる。
しかし、ピン芸人は公園などでネタをさらっていると、(ぶつぶつ独り言を言っているようにしか思われず)
不審者に見られてしまう。
周囲の冷たい目を避け、どんどん公園の隅に移動するうちに、半ば茂みに足を踏み入れることとなり、
結果、ピン芸人はデング熱やヒアリにやられやすくなる。>

というのがヨージさんの弁。
多少の誇張はあるにせよ、稽古中のピン芸人さんが怪しい人に見られがち、という話は頷ける。

この後、ヨージさんの一人語りは、
<公園の隅でアイスの実を舐めながら休憩中、
地面に落ちたアイスの実に、足元にいるハトはどのように反応するのかを眺めていたところ、
滑り台の上から縄跳びの縄を垂らし、縄の持ち手が地面につくかどうか、すれすれの微妙な位置を保つ、
という遊びをしていた女の子に逆ナンされ、アイスの実を分け与えることとなり、
遊びの相手につき合わされるうちに、
「幼女を巻き込み、アイスの実を投げてハトを虐待する不審者」
として警察に通報される>
という展開に。


この話はフィクションである。
そんなことは、観客の誰もが皆承知している。
しかし、ヨージさんが日ごろ目にしているであろう光景や、感じているであろう気持ちが、
そこはかとないユーモアに包まれて語られるので、皆、聞き入ってしまうのだ。
実際、「滑り台の上から縄跳びの縄を垂らしている女の子」の描写のくだりで
あちこちから笑いが起きていた。
大人の目から見ると、「なんの意味があるのか?」、「なにがしたいのか?」
と疑問に感じるような行動をとるのが子供だ。
現実にこういう子供がいたのかどうかはわからないが、いそうな気がする。
日ごろから、物事をよく見ていなければ、こういう描写はできないはずだ。
ヨージさんの観察眼は鋭い。
ヨージさんの話は単なる虚しい絵空事ではない。
だから、面白いのだと思う。


④ 気になる言い回し

A 「逆に」

<最近よく耳にする、「逆に言うと○○だ」「逆に○○だ」という言い回し。
誤用されることも多いようだ。
若手の後輩芸人の中にも「逆に」が口癖の奴がいる。
下北沢でライブをすると伝えたら
「えーっ! ヨージさんと言ったら中野じゃないすか!
どうして下北沢なんすか?
あ、今回は中野じゃなくて、逆に下北みたいな?」
と言われた。
「逆に」と言いながら、まったく前に述べた言葉を逆に表現していない。
それに、下北沢の逆は(中野ではなく)上北沢のはずだ。>
などと語るヨージさん。


後輩芸人さんとのやり取りは、フィクションかノンフィクションか定かではないが、いかにもありそうな話だ。
ヨージさんのツッコミは理屈っぽい、もとい、論理的かつ滑稽である。

B 「○○じゃないですか」

「私、○○な人じゃないですか」
と初対面か、たいして交流のない人物から言われても、反応のしようがない。
「(そんなこと、自分は)知らねーよ」
と、心の中でつぶやくだけだ。

バイト先の休憩室に、誰かがスタッフの人数分のコーラを差し入れしてくれた。
そのコーラを見て、
「私、炭酸(飲料)苦手な人じゃないですか」と言うバイト仲間の女子。
「知らねーよ」
と思うヨージ。
が、 「○○じゃないですか」トークはさらに続く。
「うまい棒は、棒じゃないじゃないですか。穴があるから筒じゃないですか。
その穴にハッピーターンの粉を詰めたら、本当のうまい棒になるじゃないですか。
じゃがりこを○○したら、ポテロングになるじゃないですか。
ポッキーを△△したら、トッポになるじゃないですか……」
と立て板に水。
(じゃがりこ、ポッキーのくだりは、非常に面白かったことだけは、
はっきり覚えているのだが、詳細忘却。残念至極。
きのこの山、たけのこの里、についても何かしら語られたような気もするが、
思い出せず。)


⑤ 逆ギャグ

A 「三匹の子豚」ヨージさんバージョン

紙芝居の絵の順番を逆に見せながら、
ヨージが幼児相手に語った昔話(だったと思う)。

そのストーリーとは…
熱湯煮えたぎる鍋の中にいたオオカミが、飛び上がり、煙突の内壁を伝って外に出ると、
屋根から下に降りて、レンガ造りの子豚の家の前で深呼吸をし、
別の場所に移動すると、息を大きく吸って、木材を吸い寄せ、木の家を作り、別の子豚にプレゼントし、
また別の場所に移動すると、息を大きく吸って、藁を吸い寄せ、藁の家を作り、さらに別の子豚にプレゼントし、
自分の家に帰って行った。


絵の順番を逆にすると、悪いオオカミが良いオオカミに逆転してしまう。
そこがおかしい。
しかも、ヨージさんはこの話を早口で淀みなく語られるので、
逆再生された映像をコマ落としで見ているようで、おかしさ倍増である。

B 回転クイズ

注:ヨージさんのネタに加賀谷さんが絡む場面で披露されたもの。

3月のライブでも披露されていた、レコードのように回転する絵を見て、
何が描かれているかを当てるクイズ。

豆乳のパッケージや、「12世紀少年」等、3月に拝見したネタの他に
初見のネタがいくつか。
そのうちの最も印象に残った作品。

(私の席からは、ネタに使われた絵は、はっきりと確認できなかったのだが)
特徴的な髪型の、黒っぽい衣装を着た複数の人物が並んでいる絵を回転させながら見せて、
具体的に何が描かれているかを、加賀谷さんに問うヨージさん。
加賀谷さん答えられず。
ヨージさん曰く。
「ワカメちゃんが作ったデスメタルバンド、ヘルワカメだよ!」

ヘルワカメ。
アルファベット表記するなら、HELL WAKAMEだろう。
デスメタルらしいバンド名だが、減るワカメとも読める。
ということは、減るワカメ⇔ふえるわかめちゃん、だ!

(無論、ヨージさんは、このような野暮な解説はいっさい語られなかった。
バンド名を告げただけだ。)


⑤のA、Bどちらのネタも、④のAのネタとリンクしている。
と、しばらくしてから気がついた。
複数のネタの繋がりの面白さをタイムラグ込みで味わうのが、ヨージさんライブの醍醐味だ。
(と私は勝手に思っている。)


⑥ ギリシャ神話からキン肉マンまで  

数多くのネタを持つヨージだが、思いついたネタ全てが舞台にかけられるとは限らない。
ネタ見せで、キャラクター設定が「コンプライアンス的に無理」とされ、没になったものもある。
そのキャラクターは、面長の顔、辮髪、細長いドジョウひげ、額に「中卒」の文字、という外見上の特徴を備えていた。
そこでヨージは、額の文字を「半」に変え、半ラーメンマンという新たなキャラクターを作り上げる。
(外見ほとんど変わってないし、名前からして、さらに無理ではないか?)
半ラーメンマンは、触れるものを半減化させる力を持った超人だ。
彼のその力のせいで世の中は大パニックに陥る。

数字の入った駅名は軒並み半ラーメンマンにやられてしまう。
例:四ツ谷→二ツ谷、千駄ヶ谷→五百駄ヶ谷、五反田→2.5反田、半蔵門→0.25蔵門etc.
(実際に、これらの駅がネタの中で登場したかどうかは、もはや記憶にない。)

半ラーメンマンにやられると、路線図上の駅名も瞬時に変化する。
そして、駅名が変わるたびに、コントロールセンター内の緊迫感が増していく。
「奴は今、○○線にいる。あ、△△線に移動した!
あれ? 五反田が1.25反田になっている。
そうか! 奴に二回触られたんだ!」

ターゲットは駅に留まらない。
某歌手は二かい触られて、1.25ひろみ、となった。
しかも、持ち歌まで二回触られて、「お嫁0.75バ」に。
(厳密に言えば、本来の芸名、曲のタイトル、どちらにも、
文字表記的には数字は入っていないが、
耳で聞いた限りでは数字と解釈できるのである。)
そして、オザキの「15の夜」も「7.5の夜」になってしまった。

あちこちで半減化現象が確認される中、新たな異変が起きていた。
半ラーメンマンによって半分や四分の一にされた駅たちが、
徐々に元の駅名へと復活し始めたのだ。
これは、触れるものを二倍化させる力を持つ二倍レディのお陰だ!
というわけで、二倍レディによって、この世は元の平和を取り戻したのである。


触るものを半分に変える力を持つ超人って、力が強いのだか弱いのだかわからない、
なんだかしょぼくて、おかしい。
元になったであろう、触るもの全て金に変えられるようになったミダス王と比較すると
しょぼさが余計に際だつ。

ヨージさんは、きっと鉄道好きに相違ない。
このネタを拝見して改めてそう感じた。
しかし、あからさまに鉄道趣味を押し出していないところが、奥ゆかしくて品がよいと思う。


⑦ クリスマスの思い出

小学生の頃、ローラーシューズが流行り、クリスマスにプレゼントされたことがある。
だが、当時、ローラーシューズを履いているのは主に女子で、男子で履いている者はいなかった。
それで、男子の中で自分一人だけ、という状態になるのが恥ずかしく、履かずにいたところ、
母親から
「なぜ、履かないの? せっかくのプレゼントなのに」
と責められ、謝罪を求められた。
「どうして親に謝らなければならないのだろう? サンタさんに謝るのならわかるけど」
と疑問を口にしたら、
「もうっ! サンタクロースがいないことくらい、わかっているでしょ!」
と怒られた。


お母さん逆ギレか?

ヨージにしたら、ローラーシューズは、男子の自分には不向きの、バッドチョイスのプレゼント。
だから、もらったものの期待外れで嬉しくない。
母親にしたら、ローラーシューズは、息子の年頃にふさわしい、ベストチョイスのプレゼント。
なのに、息子の反応が期待外れで腹立たしい。
お互いの気持ちが完全に行き違っている。

クリスマスプレゼントの行き違いと言えば「賢者の贈り物」を思い出すが、
同じ行き違いでも、ヨージさんワールドのクリスマスは、心温まる展開とはならない。
お母さん、子供相手に、まさかのサンタの存在全否定。
怒りのあまり、ほぼちゃぶ台返し。
名作とは対照的な結末に、ただ笑うしかない。

 
⑧ 五番目のカナ

「女子高生のカリスマ」「現代の歌姫」と称され、その歌詞は「十代女子のバイブル」と讃えられている(らしい)
西野カナ。
その西野カナ的世界とは、ほぼ対極にありそうな、ヨージさんワールド内での西野カナネタ。

ヨージさんワールドでは複数のカナが登場する。
西野カナ、東野カナ、南野カナ、北野カナ、は学生時代からの友人同士。
今は四人とも社会人。

西野カナは失恋などで心に痛手を負うと、深酒をする。

東野カナは「飲みすぎだよ~」と声をかけるが、
「もう、飲んじゃダメ」と止めることはなく、
西野カナが部屋にある酒を全て飲み干すと、
追加の酒(=ワンカップタイプ)を買いに行く。
(本気で西野カナの身体を心配しているわけではなさそうだ。)

南野カナは天然だが、心の中で思っていることは意外と辛辣。
西野カナと東野カナが常につるんでいるのを見て、
「あの二人変わらないな(=成長していないな)」と思っている。

北野カナは学生時代は遅刻魔だったが、社会人となった今は、
集合時間に遅れると、「来たのかな?」と言われるのが嫌で、
時間厳守で行動する。


女子のダークな内面を見抜かれているヨージさんの洞察力は素晴らしい。

そして、ここに至り、タダノ君が小学校の頃からずっと思いを寄せていた女子の名は、
中野カナだったということが判明。
中野カナは、逆から読んでも中野カナだったが、
今、只野君と結婚して、只野カナとなり、
逆から読むと「なかのだ(っ)た(=中野だった)」になった、という落ち。


このネタも④のAとリンクしていたのか!
「逆」という意味でも、そして、「ヨージさんと言ったら中野」という意味でも。
ああ、やっぱりヨージさんは天才だ!


⑨ その他の小ネタ

A どこでもドアノブ
ヨージガラクタ博物館別館 ちょい見せ

↑は2015年の映像だが、6:13あたりに登場する。

B オノデンvs江ノ電

深夜の線路沿いで

↑のブログ記事の中に登場。

C ホチキス俳句

ホチキス俳句の『句会』に参加してきたよ

ホチキス俳句については↑のブログ記事で丁寧に紹介されているが、ライブで披露されたのは
「ラッコ侍 切腹 激しい」
というものだった。

ほかにも傑作ネタが多数あったが、もはや思い出せない。

↓は当日になさったネタではないが、この時期にふさわしい、ヨージさんらしい秀逸な作品だと思うのでリンクしておく。

ヨージ思春期の・・・
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