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Butterflies Are Free : 書きそびれていたことをいくつか

舞台鑑賞好きの私の日常。

書きそびれていたことをいくつか

2018年11月24日(土) コメント:0 トラックバック:0

今更ではあるが、この秋鑑賞した、映画、コンサートについて
思いつくままの感想まとめ書き。

・カメラを止めるな!

9月某日鑑賞。

非常に評判がいい作品だが、若干期待しすぎた感あり。

演出上必要があってやっていることは理解できるのだが、
カメラがブレブレで、画面が上下左右に動くため、
乗り物酔い状態になりやすいのが非常に困る。
これでは「カメラを止めるな!」ではなくて「カメラを揺らすな!」だよ。
座る場所、映画館の広さにもよるが、
吐き気に堪えられなくなって、途中で出ていく人もいるらしい。
実際、私が見ていた回にも、一人出ていかれた。
実は、私も前半が終わったあたりで、少々具合が悪くなりかけていた。
しかし、ここで帰ったら、疑問点が解消されず、チケット代丸損だ。
そう思い、我慢して座り続ける。

最後まで見届けて、なるほどね、とは思ったが、
私から見ると、感動を呼ぶためにちょっとしつこい場面があって、
「ええい、それは過剰だ、鬱陶しい!」
と思ってしまった。

しかし、総じて、人気は高いようだ。
私はおそらく少数派だろう。

なんにせよ、どんなにアイディアがすばらしかろうと、
途中で脱落者を出すような作りだけは、どうにかしてほしいと思う。


・ヴェネツィア室内合奏団コンサート“ヴィヴァルディの世界”

10/1@神奈川県民ホール小ホール
10/4@紀尾井ホール
10/5@町田市民ホール
鑑賞。

“ヴィヴァルディの世界”と銘打たれている通り、
ヴィヴァルディの作品を中心としたコンサート。
10/1は「四季」をメインに据えたプログラム、
10/4、10/5は「四季」以外の曲を演奏するというプログラム。
どちらもよいが「四季」は聞く機会が多いし、
ヴェネツィア室内合奏団の実力を思えば
「四季」一辺倒ではもったいないので、
二つのプログラムを用意していただいたのは非常にありがたい。

来日メンバーは、チェンバロのパオロ・コニョラート氏、
チェロのダヴィデ・アマーディオ氏、の二人を除いて毎年微妙に変化する。
だから、「今年はあの人が来てくださった!」とか、
「ああ、あの人は来てくださらなかったのか…」と、
顔には出さねど、心の中で一喜一憂することもあり。
今年は二コラ・グラニッロ氏が来てくださってとても嬉しかった。
ただ、以前は、この二コラさんと、お名前は存じ上げないが、
「もしかして二コラさんのお父さん世代?」と思われる
年配のヴァイオリニストさんとの掛け合いのような演奏が楽しめる場面があったのだが、
このところ、そのお父さん世代の方が来日されないのがとても残念だ。
あのスリリングな火花散るようなお二人の競演をまた聞いてみたい。

そして、毎回思うことだが、ダヴィデさんのチェロは本当に素晴らしい。

残念だったのは、昨年、今年と会場にイタリア文化会館のアニェッリホールが
選ばれていなかったこと。
アニェッリホールは、私個人的には音楽を聴くうえで最高のホールだと思っている。
音響がよいのは言うまでもなし。
特筆すべきは客席スペースがしっかりと階段状になっていて、
どの座席からもステージが確実に見えること。
そして一つ一つの座席が広く(また、デザインが非常に美しい!)、
前後左右のお客さんを一切気にすることなく演奏を楽しめることだ。
私が知る限り、多くの会場の床面が
全面的にフラットで水平か、
スロープ状になっているか、
広い通路を境に多少段差を設けているか、
後方のスペースがごくなだらかな階段状になっているか、
のいずれかで、座席もたいして広くはない。
お陰で私のように小柄な人間は、
前の席に大柄な人が座るとステージはまともに見えないし、
横に幅広の人が座ると、
(何も悪いことをしていないのに)文字通り肩身の狭い思いをすることになる。
アニェッリホールはその種のストレスとは無縁の貴重な会場なのだ。

おそらく会場と主催者さんの都合が合わなかったのだろうけれど、
次回はぜひアニェッリホールでと切にお願いする次第だ。


・華氏119

10月某日鑑賞。

この映画を観ていると、トランプさんだけでなく、
オバマさんも、決して善人ではなかったのだなあ、
ということがわかる。
結局、これまでの政治家というのは
資金源になってくれる企業の
言いなりだったのだと。


・長谷川きよし コンサート ~50周年 人生という名の旅 歩きつづけて~

10/27@神奈川県民ホール小ホール鑑賞。

きよしさんの曲を初めて聞いたのは小学生の頃だったから、
私は、もう〇十年来のファンと言うことになる。

きよしさんの歌唱力、ギターの腕前は決して衰えることがなく、今も超一流だ。
きよしさんと同年代で、あれだけ歌えて弾ける歌い手が、
少なくともこの日本で他にいるだろうか?
おそらくいないのではあるまいか。
ベテランで上手い歌手はいらっしゃるし、凄腕のギタリストもおられるけれど、
歌もギターも両方となるとなかなか見当たらない。

などと言いながら、きよしさんのコンサートはちょっと久しぶり。
以前はまめにきよしさんのライブに通ったものだが、
ここ何年か、演芸の会に出かける機会が増えていたため。
久々に聞いてみて、「あれ?」と思ったのは、
「そして今は」(原題:Et Maintenant )を
フルコーラス日本語で歌われたこと。
歌詞の意味を知ってほしい、ということなのだろうけれど、
1コーラスはフランス語で歌われるパターンに慣れていたので
ちょっと物足りない気分に。

(きよしさんのサイトの掲示板でもそのことが話題になっています。

掲示板:長谷川きよし

いつまでご覧になれるかわかりませんが、
[5861]~[5867]で、きよしさんとファンの方がやりとりされています。)

フランス語に限らず、外国の曲を日本で歌う場合、原詞のまま歌うか、訳して歌うか、
それぞれ一長一短あるので、どちらがよいという正解はないのだろうが、
私の好みから言うと、できればフルコーラス原詞で歌ってほしい。
ただし、きよしさんの訳詞は原曲に忠実であるとわかっているので例外。
それでも、フルコーラス日本語よりは、フランス語も聞きたかったというのが本音だ。

2016年の盧廣仲のライブの感想では以下のようなことを書いている。

<海外アーティストが日本で活動するにあたり、
既存の楽曲を日本語に直したものをレコーディングしたりすることについては、
いろんな受け止め方があるとは思うが、私自身はどちらかというと、あまり望んではいない方だ。
やはり、母語で歌ってくれたほうが、気持ちが伝わると思うのだ。
日本のファン向けに、無理して合わせてくれなくてもかまわない、
歌詞の意味を知りたければ、辞書をひくなり、わかる人に尋ねるなり、
各自でなんとかするだろうから。>

どうも自分は、どんな言語であれ、その曲が生まれた土地の言葉で歌ってほしい
という気持ちが強いようだ。


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