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Butterflies Are Free : 曲に歴史あり

舞台鑑賞好きの私の日常。

曲に歴史あり

2019年01月29日(火) コメント:0 トラックバック:0

先日、某ライブで思い出深い曲を聞いた。
その曲とは、中山千夏作詞、小室等作曲の「老人と海」。

私がこの曲を初めて聞いたのは、作品誕生間もないころ、
確か、文化放送の深夜番組、セイヤングでだった。
長谷川きよしさんがパーソナリティをされていた木曜日、
きよしさんと仲良しの千夏さんがゲスト出演された回に
お二人でデュエットされたのだ。
「小室さんが作られた名曲」というように
紹介されていたと記憶している。
この放送はテープ(!)に録って何度も聞いたものだ。

その後、小室さんと千夏さんの歌唱も聞いたはずだが、
私自身は、きよしさんのライブで聞く機会が多かった。

きよしさんのライブアルバム、「風織るまちを過ぎて」にも収められていて、
歌われる前に曲に関する説明をされているのだが、
その内容は↓で小室さんがお話しされているものとほぼ同じ。

老人と海
(小室さん、パギさん、はるまげんさん、こむろゆいさん、というとてもよいメンバー!)

きよしさんは、その他に、おおよそ以下のようなことも語られている。

「仙台から車で1~2時間ほど先にある女川という美しい海(=湾)の近くに、
原発を建設する計画が持ち上がっている。
仙台の住民となった今、自分は、その計画に反対する運動に関わっている…」

(なお、きよしさんは、その後、何度か引っ越しをされ、
現在は京都在住のはずです。)

このアルバムが発売されたのは1980年。
ライブ音源が録音されたのは、おそらくその前年くらいだろう。
それから30余年後にあの震災が起きたわけだ。
そのことを思うと「老人と海」は出来上がった頃よりも、
さらに深い意味をもった作品になっていると感じる。

千夏さんの歌詞は、具体的なことは何も言わず、
扇動的な言葉なども一言も使っていないのだが、
聞く者の心に強く訴えかける力を持っている。
そして、なにより非常に美しい!
小室さんのメロディも、静かに、だが確実に胸に沁みる。

小室さんはテレビなどではあまり露出の多くない歌い手なので、
この曲をご存知の方はさほど多くないのではないかと想像する。
もっと多くの方に知っていただきたいと思い、ご紹介した次第である。

※後年、同名のドキュメンタリー映画でも、小室さんは音楽を担当されていますが、
こちらの舞台は与那国島で、志布志湾の漁師さんたちのお話とはまた別の内容のようです。

映画『老人と海』予告編
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