2022年03月09日(水) コメント:0 トラックバック:0
最近観た映画のごく簡単な感想。
観た順に思いついたことを記す。
・ブラックボックス 音声分析捜査
映画『ブラックボックス 音声分析捜査』公式サイト
[ 映画は愛よ ! 特別編 ] ヤン・ゴズラン監督が語る 映像に生命を吹き込む音の力と『ブラックボックス:音声分析捜査』のリアル
あまり大々的に宣伝していないようだが、
ちょっと調べたら随分評判がよさそうだったので観ることにした。
が、ミステリーのようなので、内容については極力事前情報を仕入れないようにして臨む。
鑑賞前までてっきりフィンランドあたりの北欧の作品かと思い込んでいたのだが、
台詞を聞いて初めてフランス映画だったことを知る。
(それくらいは知っておけよ。>自分)
鑑賞後の感想。
全体的には満足度高し。
全体的には、と書いたのは、ある部分に関しては別の結果にしてほしかった、と思う点もあるから。
しかし、これは個人の好みの問題なので、もちろん「これでよし」と思う方もいらっしゃることでしょう。
主人公の音声分析官マチューは、墜落した航空機の事故原因を
残された音声やSNS上の画像等を頼りに探り、
事故に至るまでの間、機内で何が起きていたかを推察するのだが、
それを再現ドラマのような形で見せてくれる場面が面白かった。
マチューの脳内の映像をリアルに見せてくれるので、口で説明されるよりわかりやすい。
そして、マチューの分析の精度が上がる度に、思い違いの部分は修正され、
新たな再現ドラマが展開される。
だから、観客もマチューと一緒になって推理していくような感覚が味わえる。
しかも、マチューは手元にある情報分析だけにとどまらず、次第に外部にも目を向け、
職場を離れ能動的に証拠集めを始める。
「<音>だけで真実を暴け!」
「テロか、操縦ミスか、陰謀かーー
音声分析官が聴いた
航空事故の旋律の真相とは」
「音だけで謎を解け!
真実を聞き逃すな!!
聴覚が爆走する
体験型サスペンススリラー!」
などというキャッチコピーから、主人公が室内にこもりきりで
分析作業をする話かと思っていたので、この展開は予想外だった。
ミステリー小説で言うところの、アームチェア・ディテクティブではなかったのね。
マチューは、職業柄、そして外見からしてインドア派のインテリかと思ったのだが、
どうしてなかなか、かなりの冒険野郎だったのだ。
マチューが外に出て単独行動を始めてからは、ストーリーが静から動へと切り替わったような印象で、
スリルとサスペンスが増していき、観客はマチューの身の上を案じ、ハラハラもさせられる。
正直、怪しい人物は割と早い段階で暗示されているので、そこに意外性は感じないのだが、
マチューがいかにして証拠をつかむか、そして、どういう結末を迎えるかが気にかかる。
観客を飽きさせない、巧みで上手いつくりだと思う。
謎解きとは直接関係のない話だが、
航空業界の知られざる部分が垣間見られるのも興味深かった。
所謂鉄っちゃんは完全に市民権を得たのか、鉄道関係の番組は
テレビ、ラジオ問わず、毎日どこかで流れているし、
関連イベントが催されることも多いように思う。
もちろん航空機や空港のファンだって、それなりにいることだろう。
しかし、一般人がその情報に触れる機会となると、鉄道に比べたら
さほど多くないのではないか。
この作品では、普段目にすることのない航空業界の裏側が覗けるので、
好奇心を刺激されワクワクする。
ブラックボックスを開けるシーンは、非常にリアルかつスリリングで見ごたえがある。
航空機ファンならずとも十分楽しめると思う。
工場見学というものが人気を集めているようだが、そういう種類の楽しさかもしれない。
これもやはり真相究明には直接関係のないことだが、
マチュー&ノエミ夫妻の家と、マチューの姉が住む家
(もしかして、実家を引き継いで住んでいる?)が対照的で印象深かった。
前者はスタイリッシュで無駄なものが一切ない無機質な空間。
後者は生活感漂う温かみのある家庭。
前者は最先端の真新しいホテルのよう。
たまに泊まるならいいけれど、毎日暮らすとなると、私はあまり寛げないような気がする。
後者なら、きっと落ち着いた気持ちで、居心地よく過ごせるだろう。
つまりは、それぞれの住人のライフスタイルが住居に反映されているということなのだろう。
マチューとノエミは仕事人間で、仕事で成果を上げることが
人生で最も重要なことと考えているような印象を受ける。
特にノエミは上昇志向強そうだし。
成功を求めてどこまでも突き進むタイプのようにお見受けする。
(マチューが仕事に対して人一倍真面目に取り組んでいるのは、
真実を探求したいという気持ちが強い人物だからなのだろうと思っていたが、
それだけではないことが後にわかる。
その辺が同じ仕事人間と言っても、ノエミとは違うタイプのようだ。)
一方、マチューの姉は、出番は少ないけれど、マチューとの会話などから、
仕事だけでなく、家庭や私的な時間も大事にしている人物のように感じられた。
まあ、性格もあるけれど年齢的なこともあるのだろう。
ノエミはまだまだ若いものね。
でも、この事件を切っ掛けに、ライフスタイルが変わるかもしれない。
もしかして、住まいのインテリアも変わるかな。
エンディングについては、他の作品でも似たようなシーンを見たような覚えがある。
ある意味、誰もが願う理想なのかも。
裏を返せば現実には難しいと言うことか。
(例えば赤〇ファイルに関する真相とかね。)
観た順に思いついたことを記す。
・ブラックボックス 音声分析捜査
映画『ブラックボックス 音声分析捜査』公式サイト
[ 映画は愛よ ! 特別編 ] ヤン・ゴズラン監督が語る 映像に生命を吹き込む音の力と『ブラックボックス:音声分析捜査』のリアル
あまり大々的に宣伝していないようだが、
ちょっと調べたら随分評判がよさそうだったので観ることにした。
が、ミステリーのようなので、内容については極力事前情報を仕入れないようにして臨む。
鑑賞前までてっきりフィンランドあたりの北欧の作品かと思い込んでいたのだが、
台詞を聞いて初めてフランス映画だったことを知る。
(それくらいは知っておけよ。>自分)
鑑賞後の感想。
全体的には満足度高し。
全体的には、と書いたのは、ある部分に関しては別の結果にしてほしかった、と思う点もあるから。
しかし、これは個人の好みの問題なので、もちろん「これでよし」と思う方もいらっしゃることでしょう。
主人公の音声分析官マチューは、墜落した航空機の事故原因を
残された音声やSNS上の画像等を頼りに探り、
事故に至るまでの間、機内で何が起きていたかを推察するのだが、
それを再現ドラマのような形で見せてくれる場面が面白かった。
マチューの脳内の映像をリアルに見せてくれるので、口で説明されるよりわかりやすい。
そして、マチューの分析の精度が上がる度に、思い違いの部分は修正され、
新たな再現ドラマが展開される。
だから、観客もマチューと一緒になって推理していくような感覚が味わえる。
しかも、マチューは手元にある情報分析だけにとどまらず、次第に外部にも目を向け、
職場を離れ能動的に証拠集めを始める。
「<音>だけで真実を暴け!」
「テロか、操縦ミスか、陰謀かーー
音声分析官が聴いた
航空事故の旋律の真相とは」
「音だけで謎を解け!
真実を聞き逃すな!!
聴覚が爆走する
体験型サスペンススリラー!」
などというキャッチコピーから、主人公が室内にこもりきりで
分析作業をする話かと思っていたので、この展開は予想外だった。
ミステリー小説で言うところの、アームチェア・ディテクティブではなかったのね。
マチューは、職業柄、そして外見からしてインドア派のインテリかと思ったのだが、
どうしてなかなか、かなりの冒険野郎だったのだ。
マチューが外に出て単独行動を始めてからは、ストーリーが静から動へと切り替わったような印象で、
スリルとサスペンスが増していき、観客はマチューの身の上を案じ、ハラハラもさせられる。
正直、怪しい人物は割と早い段階で暗示されているので、そこに意外性は感じないのだが、
マチューがいかにして証拠をつかむか、そして、どういう結末を迎えるかが気にかかる。
観客を飽きさせない、巧みで上手いつくりだと思う。
謎解きとは直接関係のない話だが、
航空業界の知られざる部分が垣間見られるのも興味深かった。
所謂鉄っちゃんは完全に市民権を得たのか、鉄道関係の番組は
テレビ、ラジオ問わず、毎日どこかで流れているし、
関連イベントが催されることも多いように思う。
もちろん航空機や空港のファンだって、それなりにいることだろう。
しかし、一般人がその情報に触れる機会となると、鉄道に比べたら
さほど多くないのではないか。
この作品では、普段目にすることのない航空業界の裏側が覗けるので、
好奇心を刺激されワクワクする。
ブラックボックスを開けるシーンは、非常にリアルかつスリリングで見ごたえがある。
航空機ファンならずとも十分楽しめると思う。
工場見学というものが人気を集めているようだが、そういう種類の楽しさかもしれない。
これもやはり真相究明には直接関係のないことだが、
マチュー&ノエミ夫妻の家と、マチューの姉が住む家
(もしかして、実家を引き継いで住んでいる?)が対照的で印象深かった。
前者はスタイリッシュで無駄なものが一切ない無機質な空間。
後者は生活感漂う温かみのある家庭。
前者は最先端の真新しいホテルのよう。
たまに泊まるならいいけれど、毎日暮らすとなると、私はあまり寛げないような気がする。
後者なら、きっと落ち着いた気持ちで、居心地よく過ごせるだろう。
つまりは、それぞれの住人のライフスタイルが住居に反映されているということなのだろう。
マチューとノエミは仕事人間で、仕事で成果を上げることが
人生で最も重要なことと考えているような印象を受ける。
特にノエミは上昇志向強そうだし。
成功を求めてどこまでも突き進むタイプのようにお見受けする。
(マチューが仕事に対して人一倍真面目に取り組んでいるのは、
真実を探求したいという気持ちが強い人物だからなのだろうと思っていたが、
それだけではないことが後にわかる。
その辺が同じ仕事人間と言っても、ノエミとは違うタイプのようだ。)
一方、マチューの姉は、出番は少ないけれど、マチューとの会話などから、
仕事だけでなく、家庭や私的な時間も大事にしている人物のように感じられた。
まあ、性格もあるけれど年齢的なこともあるのだろう。
ノエミはまだまだ若いものね。
でも、この事件を切っ掛けに、ライフスタイルが変わるかもしれない。
もしかして、住まいのインテリアも変わるかな。
エンディングについては、他の作品でも似たようなシーンを見たような覚えがある。
ある意味、誰もが願う理想なのかも。
裏を返せば現実には難しいと言うことか。
(例えば赤〇ファイルに関する真相とかね。)
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